天涯孤独のぬくもり
少し前に天涯孤独の40代男性と会った。
弟は自ら命を絶ち、その後両親を病気で亡くし、奥さんもいない。今は一人で暮らしているのだそうだ。
「天涯孤独」といっても、悲壮感が漂っているわけではない。リズミカルで小気味好い会話のキャッチボールをしてくれる人。
その人は40代でありながら「俺、まだチヤホヤされたいと思ってるんだよね」と言っていたのが印象的だった。かっこ悪いことをあっけらかんと言い切った様がかっこよかった。
その人が以前、沖縄へ旅に出たとき
「Coccoみたいな女の子と会ったんだよ」
世界中を旅しながら仕事をしている女性だそうだ。
「沖縄にはさ、友達がいて。彼女はその友達の友達だったの。で、満天の星空の下、とうきび畑で3人で寝っ転がってたんだよね。そう、いかにも、沖縄っぽいでしょ。で、その彼女がさ、いきなり俺に抱きついてきて。びっくりしてたら、その彼女に『この温もりをちゃんと大事にして行こうね』って言われたの。東京にいるときにそんなこと言われたらきっと、むず痒くなっていたと思う。なんて、恥ずかしいこと言うんだって。でもなんかそのときはね、上空には星が数え切れないほどあって、夜風が気持ちよくて。ああ、本当にそうだな、そうありたいな、って思ったんだよね。」
その「Coccoみたいな女の子」が言った「この温もり」を私は感じたことがあるのだろうか。
私が住むアパートに、これから好きになる人のマンションに、例えば渋谷のラブホテルに「この温もり」はあるのだろうか。
いいな、感じてみたいなと思う。
でも、ずっと昔から持っているような気もしている。
早起きの日の「眠い」は至福
気遣いは一言に凝縮されている。
そう質問を投げかけられることは誰にでもあるのではないだろうか。
母親から、父親から、親しい友人から、または恋人から。
最近私も、主に母親からそう問いかけられる。
「今日の晩御飯はじゃがりこでした。明太子が効いていて絶品でした。」なんて正直に答えると幻滅されそうなのであまり正直には答えられないけど。というか、そんな生活を見透かされているのかもしれないけど。
続きを読む
「10年後、日本では今ある職業の約50%が機械化される」らしいけど
以前バラエティ番組でこんなことを言っていた。
「10年後、日本では今ある職業の50%が機械化される」
今ある職業の50%が機械に乗っ取られるということは
今ある職業に就いてる50%の人が失業するということだ。
現在と将来の自分を大切にできる場所を考える
「何を仕事とするかより、誰と仕事をするかを優先して考えている」
先日、同い年のフリーランスの女性がこんなことを言っていた。
彼女は、仕事を受ける上での優先順位を仕事内容では決めていないようだった。
狂ってやがる原宿
こんなにも生意気で胡散臭い字面があるんだろうか、というイベントに参加した。
看板前に大量の開店祝いの花が立ち並び、もはや何屋かわからなくなっているそのショップ内は
続きを読む
「書く」ことは人間が使える唯一の魔法
自分もなんとかその波に乗っかれないかな、と思ってブログを立ち上げて試行錯誤してた。
でもなんか面白くなくて、結局飽きてやめてしまった。飽きっぽいのだ。
で、最近はというと自分をじっくり内観した後に出てきた言葉を書いている。
ペンが、キーボードを打つ音が、iPhoneを打つ親指が、止まらなかった。
子供のころ、夢中になって、無心になって、おもちゃで遊んでいたときの感覚が蘇った。
そうか。そうだ、そうだ、そうだった。わたしはもともと
続きを読む
私の恋の終わりはわかりやすい。
その才能を最も発揮していたのは女子高生のときだ。
あるときは、仲の良かった友達を引き連れて
最寄駅の情報だけをもとに、4時間くらいかけ
高校生のとき片思いしていた先生の家を探しあてたり、
続きを読む
知り合おうとしなけりゃ、知り合えない
「結局は知り合えたかどうかでしかないんだよね。」
親しい友人がこんなこと言っていた。
うん、そうだね。確かに。
わたしもここに至るまでの道のりを振り返ってみたら同じことが言える。